時計塔の鬼
考えて、ゾッとする。
その考えの先にあった最悪の答えは
“死”
だったから。
シュウは鬼だ。
けれど、死なないなんて保証はないだろう。
……嫌だ。
そんなこと、考えたくもない。
あの鬼が頭に浮かぶ。
彼はやはり、笑ってる。
次は何の悪戯をしようかと考えている、ニヤリ笑いだ。
深呼吸を幾度か繰り返し、体の中に籠っている熱を少しでも外に出そうとした。
効果があるかなんてわからなかったけれど。
行動を起こさないことと比べれば、はるかにマシだろうから。