ぼくがママ
『ママ きょうもおそくなるから』
『ママ きょうはともだちのいえにとまるよ』
『ママ ばんごはんはいらないよ』
ぼくは
たのしかった
ともだちが
ぼくのなまえをよび
ぼくをひつようとしてくれた
ぼくがいないと
おもしろくないと言ってくれた
ぼくにともだちができてから1ヶ月くらいたったころだった
いえにかえるとママがいなかった
じぶんでかぎをあけて
いえのなかにはいる
いえのなかはうすぐらかった
ぼくのばんごはんもなかった
ぼくは
なきだした
ぼくはママがいないと
なにもできないんだ
まだこどもだから