ぼくがママ
ブルーのかごとえさをかって
チップのおうちを作った
ママはぼくをじっとみつめていた
『今日からあなたがチップのママなのよ』
『ぼくがママ?』
ぼくはまだこども
ぼくにママがいるけど
ぼくはママじゃない
『どういういみ?』
ぼくがママにかけよると
ママはやさしくほほえんだ
『あなたがママを好きなように チップもあなたが好きなの』
ぼくはチップを手にのせて
ちいさなチップの目をみた
チップはじっとぼくをみていた
『あなたはママがいなくなったらどうおもう?』
『ぼく、ママがいないといきていけないよ ママがだいすきだから』
そうか
チップにはママがいない
ぼくが
今日からチップのママにならなきゃいけないんだ
ぼくが
ぼくのママのように
チップをまもってあげなくちゃ
いけないんだ