ぼくがママ
がっこうはたのしくなかった
ぼくはまたへんななまえでよばれた
ぼくのパンを
となりのせきの子がなげてあそんだ
ぼくのノートがなくなった
ぼくはひとりぼっちだった
でも
まえよりもしあわせだった
いえにかえると
ぼくのあしおとにきづいたチップが
ぼくをよぶ
ぼくをまっている
ぼくがかえらないと
チップはおなかをへらしてしまうから
ぼくは
だいすきなママのむねで
おもいきりあまえた
『ぼく えらいでしょ』
ママはなんどもなんども
ぼくのあたまをなでて
目からはなみだをこぼしてくれた
『よくがんばったね』
ママ
ぼくは
がんばった
いつかいいことあるよね?
いつかがっこうがたのしくなるよね?