清皇学院記
 校長先生は何とも興味

深そうに蓮の話を聞いていた。

「それで、俺を助け出して

くれたんです。科野は何も

悪くありません」


 全部話し終わったころには

お母さんは泣いていた。

「お母様から何かありますか?」


 校長先生は玲華のお母さんに

質問をぶつける。

「えぇ、そうですね…。

鷺川くんでしたっけ」

「はい、鷺川蓮です」

「あなたはもう、その

組織とやらに全く関係ない

のですね?」

「はい、娘さんに迷惑をかけて

しまって申し訳ありませんでした」


 蓮は深々と頭を下げた。

「いいのよ」


 お母さんはニコリと笑って、

校長が話を進めた。

「さて、そのヤクザたちのことだが、

どうなったのかね」

「警察に連行されました。幹部の名前は

瀬戸。その人は俺らの目の前で拘束

されました。あとは警察に任せてあります」


 校長先生はそれを聞いてうんうんと

頼もしそうにうなずいた。


 蓮と玲華は、校長が厳しいと先輩からも

よく聞いていたし、まわりからの評判でも

そう伺っていたため、どんな罰が下るのか

ビクビクしていたのだ。

< 52 / 56 >

この作品をシェア

pagetop