子猫のような君を見て


慌てて教室の隅に掛けてある時計に目をやる。


「8時28分…?」


担任が出欠をとり始めるのはいつも決まって『8:30』


つまり,ギリギリ間に合ったということだ。


「よかったぁぁ~間に合ったぁ!」


私は安心しきって,その場に座り込んでしまっていた。


「柚ったら朝から笑わせてくれるよ~本当に!」


目に涙をためながら笑いころげている飛鳥。


「だって遅刻しそうになったの初めてなんだもん~」


とにかく必死に走ったお陰で,遅刻ギリギリで間に合った。

これからは朝余裕をもって出ようかな。
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