【短編集】communication
今日も芽唯に会うか。


あの2人のせいで。


なんか、芽唯とイチャイチャできなかった。


今日は、芽唯に触れたい。



そんな気分だった。


「芽唯。」


「えっ?珍しい。」


いつもなら、芽唯が俺に会いに行くパターンが多いから。


「ご褒美、頂戴?」


「なんで?」


芽唯は、やっぱ天然。


「ちゃんと会長は仲直りするから。」


「じゃあ、誤解が解けたんだね。」


芽唯は、嬉しそうに私に抱きついた。


「よし。じゃあ行くぞ。」

俺は、芽唯の有無を聞かずに手を握り歩き出した。


「どこ行くの?」


「ラブホ」


俺は、芽唯の耳元で囁いた。


「ホテルは嫌。私の家にきて。」


俺は、目を見開いてしまった。



本当は俺んちがいいんだけど。



今日だけは、どうしてもダメで。


「私んち、誰もいないから.....」



余程、恥ずかしいんだろう。


顔がかなり赤い。


てか、今日はいい日だな。


会長のおかげでこんなご褒美が。


一度、泊まるよう言ったら、親が厳しいから無理と拒否された。


それから、ちゃんと芽唯を遅くならない時間に送っていた。


まさか、こんな展開が待ってるとは。


会長、慶太ありがとう。


俺も改めて芽唯との愛を確かめるよ。





end
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