僕とこいつは生徒会長
下駄箱の所まで行くと上履きから体育館シューズに履き変えて体育館に入る。


そして先生が集まっている所までいき挨拶をした。


「矢田さんおはよう。こんなにも遅いなんて珍しいな」


先生は自分の腕時計と僕の顔を見ながら呟く。


「いや〜。そんなことないですよ」


ホントは朝礼を忘れて真美と喋りすぎたとかは口が裂けても言える訳ないだろ?


「もうすぐ始まるよ」


僕は先生に促されマイクの前に立つ。


「皆さん、おはようございます。
今から朝礼を始めます」


僕が通う高校の朝礼は生徒会長が司会を勤めることになっている。


ちなみに僕は好きで生徒会長をやってる訳じゃない。


みんなに推薦されたから仕方なくやっている。


実際、こんな面倒くさいのやりたくないからな。


真美の話だと僕に生徒会長が似合うかららしい。



生徒会長が似合うってどういう意味だよ!


面倒だけど楽しくない訳じゃないからいいけどさ。




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