心ノ囁キ ーサヨナラのオトー
「妬揮…?…あ。」
その名を前にも聞いた覚えがある朔哉。
そう、これは…
乃栄の様子が急におかしくなったあの時に聞いた名前だった。
「…久しぶり…って言うべきかな?」
「そうね…久しぶり…ね。」
二人とも眉をハの字にし、笑いながらそう言う。
「とりあえず…あがって。朔哉も。」
状況を把握しきれていない朔哉を見た妬揮は、フッと鼻で笑って(苦笑的な意味で。馬鹿にしたわけではない。)貴唯の家に入っていった。
「貴唯は…知ってんのか?」
ボソッと呟いてから、朔哉も中へ入っていった。
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