心ノ囁キ ーサヨナラのオトー
リビングに座り、貴唯の出してくれた麦茶を少し飲むと、
自分の喉がすごく乾いていたことに初めて気づいた。
朔哉が一息つけたのを確認した貴唯が、
妬揮に視線を移した。
「妬揮…と、乃栄、話していいわね?」
無言で頷く妬揮。
「乃栄もいいって言ってる。」
「わかった。…あのね、朔哉。もう気づいてると思うけど…。」
「…[妬揮]は、乃栄の中にある、もうひとつの人格なの。」
貴唯につづいて妬揮が話しはじめる。
「つまり言ってしまえば、二重人格ってやつだ。」
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