桃川中学校吹奏楽部
「あ やっぱ石澤かあ~!!石澤っぽい人いるなーって思ってた!」

そういって綾瀬くんは無邪気に笑う。

「あ・・うん・・。」

「まあ、そこのベンチ座れば?」

「うん・・」

あたしは少し戸惑ったけど

口が勝手にそう動いた。


私はベンチに座り、楽器ケースを横に置いた。

 
私服の綾瀬くんは


また印象が違って

夏祭りのときとは全然違う。


「ん。」

目の前にオレンジジュースが現れる。


「おごり。」

そういって綾瀬くんはまた小さく笑う。


「あっ・・ありがと・・」


プシュッ・・


そうお互い缶ジュースを開けた。

 
しばらくの沈黙が続く。

 
「・・・こないだは・・ごめんな?」

 
っっ・・!!

あぶな・・ジュース吐きそうになった・・


「えぇ?」


「だってさ・・いきなりあんなこと言って・・」


「ああ・・その・・」

 
いえない

いえない


綾瀬くん


あれから君のこと


意識してるなんて


気になってるなんて

いえないよぉ・・
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