桃川中学校吹奏楽部

「・・ハル?」


「何だ?」


「・・2年になって、栗林さんがいたらどうする?」

「なんでその話?」


「ハルが浮気しないかなあって心配なんだもん」

 
私が綾瀬くんを見ながら言うと


「アホ、俺が遊びでお前と付き合ってんのならお前にしつこく2回も告ったり、こんな風に一緒に帰ったり、遊びならとっくに別れてるっつーの」

 
そして綾瀬くんは続ける


「心配すんな、俺絶対お前を守る。優里亜を俺は守ります」

 
「・・約束だよ?」


「ああ」


そうして二人で


分かれ道を二手に歩いた


このときくらいだっかな


 
「石澤」 じゃなくて


「優里亜」 になって


「綾瀬くん」 じゃなくて


「ハル」 になったのは。
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