【完】キス、kiss…キス!
扉を開くと、秋斗や新婦さんの親族や友人達が既にテーブルについていた。


二人は先に親族のみの式を行っていて、これは友人知人の為の結婚披露宴。


『それでは新郎新婦の入場です!皆さん盛大な拍手をお願いします!』


司会の人が明るく言った瞬間、ホテルの高級感のある重たそうな扉がゆっくりと開く。


盛大な拍手の中、現れた純白のウェディングドレスの花嫁さんと、ビシッとタキシードを着こなした秋斗。


「凄い……キレー」


花嫁さんは、なんと表現していいか分からないくらい綺麗で、キラキラ眩しく輝いていた。


いつか私も、あの純白を身にまとう日が来るのかな。その時隣でタキシードを着ているのが、ナオちゃんだったら幸せだな。
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