紅狼王子





あたしが龍神のバーに向かってる間に、カズマの下っ端にあった。


「カズマさんの・・・ですよね?乗ってください」


そういわれたので、ありがとうと言ってから乗った。


カズマの友達はあたしをみると、哀れそうな目でみる。


あたしがカズマの何人目、もしくは何番目かの彼女だからかもしれない。


バーにつくと、あたしは重たい扉を開けて中に入った。


バーの一番奥にあるテーブルのソファにはたぶん、あたしの彼氏のカズマが堂々と座っている。


「アイ」


たぶん、カズマはあたしの名前の漢字なんて知らない。


あたしの誕生日もなにもしらない。
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