Sky
「…気にならないのか?」



「…何が?」



突然の橘からの問いかけに、俺は少し驚きながら橘の方を振り返った



「…穂村の好きな奴だよ」



「ああ!でも、幼馴染みに好きな奴がいたって、そんなに詮索する必要ないんじゃないか?」




俺が答えると、橘はふぅっと溜め息をついた



「まあ、そうだよな。倉萩が好きなのは、あの美由ちゃんってコだし」



意味深な言葉を残して…
















それから午前中は、美由と梨衣のリクエストの乗り物をいくつか回った




よく分からないショーを見終えた時、ちょうどお昼を知らせる音楽がなった




それを聞き、梨衣は大袈裟に咳払いをすると、

「じゃあ、ここからは二人組で別行動ね!美由は天と、私は橘君と、それぞれデート♪いいよね?」



梨衣の質問は、明らかに美由にだけ向けられている


俺と橘に答える権利はないようだった




「うん、いいよ♪」



「じゃあ、四時に入口の門の前で待ち合わせね♪」






女二人の決定により、男たちは何の意見も言えないまま、別行動は開始された






何も文句なんかないから、いいんだけどね、俺は


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