Sky
観覧車はわりと空いていて、すぐに乗れた
「わ~!すごいキレイ!!」
地上を離れて、頂上に近付くにつれて、美由が歓声をあげる
少しオレンジがかった日の光に照らされた美由の横顔は、本当に綺麗だった
このまま時が止まってしまえばいい…
いつもならバカにしそうなことも、今なら思ってしまう
今なら…
告白だってできるかもしれない
でも俺は…
今は、この綺麗な横顔を見ていたい
もう少し…
もう少し…
そんなことを思っているうちに、小さな観覧車はすぐにまた地上に戻ってきてしまった
告白も、できないまま…