爆走ハラスメント 〜俺様!?生徒会長と美人先生の恋
「浜松君に心配してもらって嬉しいけど、いつもは他の男の先生が手伝ってくれるから大丈夫よ。でも今日は、男の先生が誰も居なくて助かったわ。ありがとう。」


気付くと、俺達は音楽室に着いていた。


雅香センセに言われた通りに楽器を置くと、俺は部屋から出ていった。


何だか落ち込む。


理由は分かっている。子供扱いされた気がしたからだ。


俺はいつも子供扱いなんてされなかった。頼られて当然。


普通は先生って、俺に頼るもんじゃねぇの?


仕切るのが得意で、頼られるのが好きな俺は、いつもクラス委員で、小学校では児童会長、中学校でも生徒会長をやった。


皆が俺を頼るのに、雅香センセは俺以外の奴に頼っちゃうんだ。


…負けられねぇ!!


その日から俺は、雅香センセに「浜松君って、頼りになるわ。」と言わす為に、あの手この手で近づいた。


しかし3学期になっても、俺はまだ「浜松君って、頼りになるわ。」と言われなかった。


それどころか、全く手伝いをさせてもらえなかった。


悔しい事に、別の男子生徒に手伝わせていた事もあった。


ますます負けられねぇ!
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