ウソ★スキ
いつも朝、時間ギリギリにバス停に現れるソラ。
そんなソラがここまで迎えに来てくれるなんて、初めてのことだった。


ソラは驚いているあたしを見て笑いながら、あたしの隣に腰掛けた。


「こんなとこまで来て……ソラ、どうしたの?」

「昨日の放課後会えなかっただろ。だからそのお詫び。それよりそのおにぎり、いらないの?」

「食べる?」

「うん」

ソラはズボンのポケットに手を入れたまま、あたしが差し出したおにぎりに自分の顔を近づけた。

そして

「そのまま持ってて」

って口を大きくあけると、それをぱくっと一口食べた。

「うわっ。塩、きついなー」

「うん……ママのおにぎりはいつもこうなの」

だけどソラは「もう一口ちょうだい」って口を開ける。

今度はあたしが、おにぎりをソラの口まで運ぶ番だった。


「ねえソラ、学校に行っても大丈夫?」

「大丈夫だよ。ここで休んだりしたら、余計行きづらくなるし」

「そうだけど……」

「だから美夕も。こんなとこで道草食ってないで、ちゃんと学校行けよ」


……バレてる。
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