ウソ★スキ
ソラはあたしが学校に行きたくないのを察して、それでここまで迎えに来てくれたのかも。

それなのにあたしは、しんどいからサボろうなんて簡単に考えて。

本当に辛いのはソラのほうなのに……



「昨日、キラと話せなかったの?」

「うん。いくら声をかけても返事ひとつなくて。それで頭にきて、ドアの鍵を壊して部屋に入ったんだけど……あの馬鹿、ベランダに飛び出やがって」

「え!?」

「ベランダの手すりに片足乗せて『それ以上近寄ったら飛び降りる、掲示板の写真は絶対に消さない!』って」

「そんな……」


その時、ソラの携帯が鳴った。

「またか」


ソラがあたしに、まだ着信音が鳴り続けている携帯のディスプレイを見せてくれる。

その画面に表示されていたのは案の定、《非通知》の文字だった。


「ソラ、掲示板のコメント読んだ?」

「ああ。おかげで昨日からイタ電ばっかりだ」

──クソッ。
ソラが小さく舌打ちをした。



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