【戦国恋物語】出会いは突然風のように…
まただ。
またわたしの中を激しい風が吹き荒れる。
殿。
殿。
どうしてあなたはわたしを平静ではいられなくするの?
どうしてあなたの側にいるだけで、こんなにも心が掻き乱されるの?
そう。
わたしとあなたとはきっと同じ。
ひとつの場所では落ち着けない。
居場所を求めて彷徨い続ける。
だから。
あなたが『王』となるその日まで側にいたい。
そうすればこの嵐の意味も分かるような気がした。