◇◆センセイは俺の!◆◇
「あ、角くん。」
「ん、真子チャン?」
ちょうどHRが終わったらしく、生徒達がちらほら見えるなかから、真子チャンが俺を呼んだ。
小走りでこっちへきた真子チャン。
ん?なんか後ろに…
「角くん、瞳が言いたいことあるんだって…聞いて上げて?」
「瞳が?また説教?」
俺が真子チャンの後ろに隠れる誰かさんに聞こえるように言うと…
「ち、違うもん。」
ブツブツと言いながら、真子チャンの後ろから顔だけ出した。
ふくれっ面だし。
「ほら、瞳。」
「ぇ、真子ぉ…。」
優しく肩を押された瞳は渋々と俺の顔をチラチラと上目遣いで見てくる。
「何ですか?瞳さん。」
「ん~…その~…」
瞳がこうやってもじもじしてんのは、何が言いたいか俺は分かってる。
「大チャン、ごめん。言い過ぎた。」
ほら、謝りたかったんだ。
前からそうだもんコイツ。
いつも孝幸に促されて、俺に謝る。
「別にいいよ、俺も悪いし。こっちこそ、…ごめん。」
で、俺も謝る。
俺らのいつもの仲直りのパターン。
昔から変わらない。