◇◆センセイは俺の!◆◇
「女の気持ち…そんなん分かんねーよ…」
そうちっさい声で呟いた俺に、みーちゃんはこう言った。
『そうよね、女の気持ちは女じゃないと分からないわよね。』
そしてこう続けた。
『でもね、なんとなく分かるはずよ、もし自分がその人の立場になって考えた時。』
そっか…
俺…自分のことだけで、馬場さんの気持ちなって考えてなかった。
俺のことなんだから、あんたには関係ないだろ…って。
それだったら、完全に俺が悪い。
瞳が怒るのも当然か…。
だって、あいつは人一倍…相手の気持ちを大事にするやつだもんな。
『自分にとってはどうでもいいって思うことでも、その人にとったらすごく重要なことかもしれない…』
なんかいつだったか、瞳にそんなこと言われたような気するな…。
違ったっけな…?
「みーちゃん、俺馬場さんに謝る。」
ガキみたいな俺。
でも、悪いことをしたら…謝るのは当然のことだろ?
すると、みーちゃんは俺の好きなふわっとした笑みで、
俺の頭を撫でた。
なんか、完全に俺…子どもじゃん。
恥ずかしいことされたのに、心んなかでは嬉しくなってるし。
ばか、俺のばか。子ども。
そんな俺はみーちゃんの作ってくれた美味いコーヒーを飲み干して、保健室を出た。