恋文〜先生へ綴る想い

ESSの部活中。

しゅーた先生は私を英語科科務室に呼びつけて言った。



「カス、これは忠告だが、教師になるのはやめといた方がいいんじゃないか…?」


「え…?どうしてですか…?」



私は訊いた。



「先生は教師になるのが夢だって言ってたのに、私には“なるな”なんて、おかしくないですか…?」


急にしゅーた先生に突き放されたような気がしてムカついた私。


先生の返事はこうだった。



「だってさ、考えてみろよ…?まず、お前の成績で大学に行けると思うか…?」



え…。



「そりゃ…、今の私の成績じゃ、到底無理だと思います…」



うつむいた私に、先生は



「だろ…?まずはその成績を何とかしてから言えよな」



と言い放った。



「……」



先生の言葉はそれなりに説得力があったので、私は何も言えなかった。



けど、


私の想いは先生にそう言われたからって簡単に引き下げられるようなものじゃない。

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