恋文〜先生へ綴る想い

私は予備校に入って、人が変わったように勉強し始めた。

とにかく成績を上げなきゃ、勉強しなきゃと思ったんだ。



手始めに、次にあった模試の成績と定期テストの結果を前よりちょっとだけアップさせた。


頑張ったのはスピーチコンテストもだ。



スピーチコンテストは原稿書きが終わった後、ALTの先生に頼み込んでパフォーマンスの稽古をつけてもらったんだけど、


なんと私はそのコンテストで、審査員特別賞を取ってしまったのだ。


驚いたのは私だけではない。


しゅーた先生も、あそーちゃんも、ESSの先輩達だってそうだ。


しおり先輩ですら入賞できなかったって言うのに、私は“作文の内容がいいから”ってことで、賞状と記念品をもらってきたのだ。



そして、私の入賞はまたしおり先輩に雷を落とさせることになって。




< 116 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop