恋文〜先生へ綴る想い

「お願いします…!一緒に行ってくださいっ…!」


私が本気で頭を下げると、


「そうだな…」


先生は軽く息を吐いた。




顔を上げると、先生がかすかに笑ってくれた。


「じゃあ、ライブの日、開場時間に、会場入り口で待ち合わせよう」


「うそ…」


先生の言葉が、最初は信じられなかった。


「ホントに…、ホントに一緒に行ってくれる…?!」



「ああ」


先生は「俺も生ラズ拝んでみたいし」と言って、また笑った。



「もし誰かに見つかったら、“偶然そこで一緒になったんです”とか、“たまたま席が隣だったんです”とかなんとか言えばいいだろ」


「うんっ…!」



やったぁ…!




しゅーた先生と一緒にラズのライブに行けるんだ…!







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