小悪魔男子
和樹の真実(?)に納得しながら、薫ちゃんにさっきの続きを話す。
「薫ちゃん。あのね、遠藤…先生、大和のいとこなの。
多分、お父さん方の…。
それで、過去に大和と何かあったんだと思う」
「それ、どういう事なの?」
一気にシリアスな雰囲気になった薫ちゃんに、病院での事、それからお母さんから聞いた話しを聞かせた。
「益々…嫌いよ。あの女」
薫ちゃんは本当に怒っていた。
それは静枝も同じで
和樹だけが複雑そうな顔をしていた。
「でもなぁ…。あの人美人だし、あのガキじゃなくても男は寄ってくるだろ。
しかもあんなに年が離れてるんだぞ?
からかってるだけじゃ…」
「甘い!
自信ありげな女ってゆうのは、どんな男でも自分を好きと思わせたいものなのよ!!
それに小学生でも、大和くんの色気と顔立ちにはみんなが夢中になってる。
あの女が手に入れたがらない筈が無いわ!」
なんか偏見も混じってる気がするけど、薫ちゃんの言ってる事は当たってる気がした。