小悪魔男子
なんだかふわふわして嬉しい気持ちになった所でチェンジの合図が。
「じゃあ、またね」
「はい、また…」
軽く挨拶を交わして、次の男の子を待つ。
来たのは…
「はぁ。和樹かよ…」
「何でそんなにガッカリしてんだよ。前の女の子なんて興奮して俺に抱き付いて来たんだからな」
自慢げに胸を張る和樹だったけど
「いっっったぁぁ~い!!」
「あ。わりぃ!」
いざ踊ってみれば、和樹は自分勝手に動き回って付いていけない。
しかも足まで踏みやがって!!
「もういいっ!チェンジ!」
「ホストじゃないんだから指名は出来ませんね。
俺だってチェンジできるもんならして欲しいけどな!!」
もう、チークダンスじゃなくて、取っ組み合いの喧嘩になった所で
やっとチェンジの声がかかった。
こんな事の繰り返しで、その後5人と踊った所で終了した。
「お疲れ様ぁ♪あんたたち、目立ってたわよ?あんな所で相撲とるなんて…」
「相撲じゃないから。
それより、薫ちゃんは何で出なかったの?」
あたしの問いに、溜め息を吐きながら答えてくれる。