小悪魔男子
「友達はまだ時間かかるの?」
「委員会に行ってるんで、たぶんまだ…」
「それなら送るよ」
え~~~~!?!?
何、この展開!!あたし幸せすぎない!?
顔がにやけるのを抑えるので精一杯だ。
「じ…じゃあ……。オネガイシマス」
ガッチガチに固まりながら公舎を出る。
傘は1本。
そうなれば自然と相合傘になっちゃうよね、そりゃ。
「もっと近づかないと濡れちゃうよ?」
「…はい」
こんなに近づくなんて…。
たまに触れる肩と肩が、あたしの鼓動をどんどん早くしていた。
幸せすぎて死にそう!!