KISSKISS-セカンド-

―…家族がいない?


「家族がいないって…」


「あぁ…小さい時に火事でみんな亡くなったんだ。だから、あたし1人」


「そうか…ゴメン、知らなかった」


神妙な顔を見せた俺に正木は"アハハ、気にしないで"と笑った。


―…家族がいても分かりあえないと嫌う俺。


―…誰よりも家族を大事に思っているのに2度と会えない正木。


正木の事を自分勝手に"箱入り娘の世間知らず"と決めつけていた自分が恥ずかしくなった。


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