先生とあたしの恋

「せん…せ…い…?」



なんで、どうして、ここにいるの?


言いたいけど、寒さで体が震えているのか…

声が上手く出てこない……


「せ…」



気づいたら



先生が


フワッて



あたしを




抱きしめていてくれた………



「せ………」


「藤井…余り、心配かけるな…」





「せ…ん…せ…い…」


声が出てきた……


「どうして、ここに……?」


「藤井のお母さんから電話を貰ったんだ、藤井がいなくなってしまったから、一緒に探してくださいって……学校に、そう、電話があったんだ…」



「お母さんが……


そうか……



心配、かけちゃった


あたし…」




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