先生とあたしの恋

「ねぇ~、先生…」

「うん?どうした?」

先生の優しい瞳…

「先生…」

「なに?」


「先生…」


先生に触れていたくて…手を伸ばした…

先生は、あたしの手を優しく包み込み

自分の膝にポンと置いた。


「どうしたんだ…?」

「先生…あのね…」
「うん」

「お父さん…脳梗塞なんだって…」

「え……」


先生の表情が曇った…

「あのね…お父さん…もしかしたら右半身に…麻痺が残るかもしれないって…」



「そうか…」


「うん…」








先生は、何も言わす

ただ、ずっと黙ったまま

あたしの手をギュッと握りしめてくれていた…




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