ふたつの指輪
「どうしよう。どうしたらいいかな」

「いったん落ち着け。深呼吸しろ」


言われたとおり、深呼吸する。


電話越しに尊さんの低い声を聞くだけで、何だか落ち着く気がした。



「落ち着いたか?

いいか。よく聞けよ」


「うん」


「どこか静かな店にでも行け。

んで、おまえが昨夜言ってたこと、思ったことを、洗いざらい話すといい。


その際、相手に口を挟ませるな。

こっちが言いたいことだけをまず言うんだ。


酷なようだが、今までの思いのたけを何もかもはき出すんだ。


お母さんは反発するかもしれないけどな。

それでも、おまえの思ったこと、感じたことは、すべて言うんだ。


わかったか?」


断固とした強い口調で、尊さんは言った。


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