Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「7つ目は、法具倉庫に眠る禁断の書物、よ」
学長の言葉に、4人は唖然とする。学長は気にするでもなく、アッシュの前を通り、部屋の中へと入ってきた。くるっと部屋の中にあるものを、ゆっくりと眺め、見て回りながら、学長は続けた。
「その昔、この世界には、とても強力な魔法が記された魔法書があったの。その魔法書はいつしか意思を持つようになるわ。だけどあるとき、その魔法書が世界を壊そうとしたの。とても強力な魔力を持つ魔法書だから、それくらい、わけはなかった」
4人は静かに学長の言葉に耳を傾ける。
「そして、その魔法書は、1人の少女に封印されることになるの。その少女というのが、この学園の創始者でもある、アマダス様」
そら以外の3人は、ごくり、と、つばを飲み込んだ。
「こうして、魔法書は、この学園の中にある法具倉庫に封印された。けれど、その封印を解くことができるのは、封印した本人、アマダス様だけ」
「え?」
そらが思わず聞き返すと、学長はにっこりと笑った。
「その封印はね、封印した本人以外には禁書自体が見えないように施された、とても強力なものらしくてね。だから、学園の七不思議として、今も残っているのよ」
ふふっと笑うと、学長はそらをじっと見つめた。
「あの禁書は、とても強力で、恐ろしいものなの。人が持つべきものではないわ」
そらの額から1粒の汗がつぅっと流れ落ちた。
「あくまでも、言い伝え、といったところだけれどもね」
学長はまた、笑った。
あたりをきょろきょろと見回すと、入り口へと向かった。
「強力すぎる力は、身を滅ぼすということ。肝に銘じておきなさい」
そう言うと、部屋を出て行った。
学長の言葉に、4人は唖然とする。学長は気にするでもなく、アッシュの前を通り、部屋の中へと入ってきた。くるっと部屋の中にあるものを、ゆっくりと眺め、見て回りながら、学長は続けた。
「その昔、この世界には、とても強力な魔法が記された魔法書があったの。その魔法書はいつしか意思を持つようになるわ。だけどあるとき、その魔法書が世界を壊そうとしたの。とても強力な魔力を持つ魔法書だから、それくらい、わけはなかった」
4人は静かに学長の言葉に耳を傾ける。
「そして、その魔法書は、1人の少女に封印されることになるの。その少女というのが、この学園の創始者でもある、アマダス様」
そら以外の3人は、ごくり、と、つばを飲み込んだ。
「こうして、魔法書は、この学園の中にある法具倉庫に封印された。けれど、その封印を解くことができるのは、封印した本人、アマダス様だけ」
「え?」
そらが思わず聞き返すと、学長はにっこりと笑った。
「その封印はね、封印した本人以外には禁書自体が見えないように施された、とても強力なものらしくてね。だから、学園の七不思議として、今も残っているのよ」
ふふっと笑うと、学長はそらをじっと見つめた。
「あの禁書は、とても強力で、恐ろしいものなの。人が持つべきものではないわ」
そらの額から1粒の汗がつぅっと流れ落ちた。
「あくまでも、言い伝え、といったところだけれどもね」
学長はまた、笑った。
あたりをきょろきょろと見回すと、入り口へと向かった。
「強力すぎる力は、身を滅ぼすということ。肝に銘じておきなさい」
そう言うと、部屋を出て行った。