Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「なんだったんだろうな…」

うみがぼそっと言った。

「てか、なんで七不思議の話をしてたの、知ってるんだろ」

アッシュが不思議そうに言うと、さぁ、とドルイドが答えた。

「そうだ、ちょうど明日は休みだし、みんなで七不思議探し、やってみない?」

アッシュの提案に、以外にもうみとドルイドは乗り気だった。

「いいね!せっかく7つともわかったことだし」

「そうだな、明日はみんなで不思議検証といってみるか!」

あっさりと決まる。そらは少し困ったような表情を見せるが、仕方がない、とあきらめた。


「ね、7つ目の魔法書って、もしかして、シーク?」

3人がそれぞれ部屋に帰り、そらはシークとまた、月光浴をしていた。

「…ああ、多分、俺のことだろう」

シークの言葉に、そらは黙った。

「俺のこと、怖くなったか?」

シークに聞かれて、そらは首を横にふった。

「あの話がシークのことだとしても、なんだかぴんとこなくって」

首を傾けながら、そらは続けた。

「なんか、学長の方が怖い気がしたのよね」

はぁ、とため息をつく。シークは笑った。

「はは、学長の方が怖い、か。あながち、その直感は間違ってはいないぜ?」

シークに言われて、どういうこと?と聞き返した。
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