Magic Academy ~禁書に愛された少女~
「言い伝えでは、俺は悪者ってことになってるがな。本当は、俺を利用しようとした奴らがいたんだよ」
「え?」
シークの言葉に、そらは眉を顰めた。
「俺のことを封印したのは、確かにアマダスだったが、アマダス本人が封印を解けるようにはしていなかったんだ」
シークの言葉の意味がわからず、不思議そうな表情をシークに向けた。
「彼女は、誰にも破れない封印魔法をかけたんだ」
「は?」
シークの言葉に疑問を感じる。
「じゃ、なんで私は封印をとくことができたの?」
アマダスは学校の創始者で、その名にちなんで、この学校も名前がつけられている。世界でも有数のこの魔法学校を作った人物だ。名前だけでなく、かなりの実力者として、世界中で知らない人はいない、といったくらい、魔法に長けた人物だった。
「さぁな。ただ、俺にはわかったんだ。そらなら、俺の封印をとけるってことがな」
表紙をパタパタと動かすシークに、そらはただ黙って聞いていた。
「だから俺は、入学してきたそらに呼びかけた」
言われて、はっとする。
「まさか、アマダスに入れたのって!」
「いや、それはそらの実力だ」
シークにきっぱりと言われて、言葉に詰まった。シークほどの魔力を持った魔法書ならば、あるいは、そらをわざと入学させることができたんじゃないか。そう思ったのだ。
しかし、シークはそれをすぐに否定した。
「彼女の意思に、俺は干渉できない。できることは、そらへ呼びかけることくらいだ」
言われて思い出す。学校に入ったとき、水晶を通して、シークが話しかけてきていたことを。
「え?」
シークの言葉に、そらは眉を顰めた。
「俺のことを封印したのは、確かにアマダスだったが、アマダス本人が封印を解けるようにはしていなかったんだ」
シークの言葉の意味がわからず、不思議そうな表情をシークに向けた。
「彼女は、誰にも破れない封印魔法をかけたんだ」
「は?」
シークの言葉に疑問を感じる。
「じゃ、なんで私は封印をとくことができたの?」
アマダスは学校の創始者で、その名にちなんで、この学校も名前がつけられている。世界でも有数のこの魔法学校を作った人物だ。名前だけでなく、かなりの実力者として、世界中で知らない人はいない、といったくらい、魔法に長けた人物だった。
「さぁな。ただ、俺にはわかったんだ。そらなら、俺の封印をとけるってことがな」
表紙をパタパタと動かすシークに、そらはただ黙って聞いていた。
「だから俺は、入学してきたそらに呼びかけた」
言われて、はっとする。
「まさか、アマダスに入れたのって!」
「いや、それはそらの実力だ」
シークにきっぱりと言われて、言葉に詰まった。シークほどの魔力を持った魔法書ならば、あるいは、そらをわざと入学させることができたんじゃないか。そう思ったのだ。
しかし、シークはそれをすぐに否定した。
「彼女の意思に、俺は干渉できない。できることは、そらへ呼びかけることくらいだ」
言われて思い出す。学校に入ったとき、水晶を通して、シークが話しかけてきていたことを。