Magic Academy ~禁書に愛された少女~
また、体がふわふわと動いている感覚に陥る。
が、今度は宙に浮く、というより、抱き抱えられている、が正しい感じだった。

瞼が重く、しっかりと目を開けることができない。暖かな腕の感覚が、心地よくて、また、うつらうつらとしはじめる。

「おやすみ、そら」

くすりと笑ったあとの、誰かの声。優しく髪をかきあげられる。その感じがくすぐったくて気持ちいい。

そらは、ふふっと笑い眠りにつく。



「おやすみ、シーク」





< 77 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop