禁じられた遊び

小花Side②

契約成立後、すぐに私は克海の体に支配された

道路を走る車の中、克海の息が激しく乱れる

克海の体には私以外の女に抱かれた証が無数にあった

首、鎖骨、胸、腹、足

あちこちに、キスマークがある

相当、嫉妬心の強い女なのか

それとも…克海の趣味?

つけられると興奮するとか?

でもキスマークは嫌いじゃなさそうね

私の体にもつけていた

克波は嫌がって、つけない

『所詮、内出血だろ?
血管が破れたってことだろ?』って嫌そうな顔をしていた

私は車が停車すると、乱れた制服を整えた

克海も、ワイシャツのボタンを留めた

「金は?」

「今ください」

私は手のひらを出した

克海は財布を出すと、万札の束を掴んで数も確認せずに私の手に乗せた

おもっ……

これっていくら?

けっこう分厚いと思うけど

「初回だからな
多めにやっておく」

克海はにやりと笑うと、車から降りた

枚数を数えたいところだけど……香水を買うらしいから、私も鞄に金をいれて車を降りた

鞄の中で、携帯を震え出した

私は鞄を開けて、携帯を手に取ると、そのまま克海に奪われた

「あ」

克海が液晶で相手を確認した

「ふん、馬鹿息子だ
出なくていい」

私の携帯が、克海のポケットの中に入ってしまった

ちょっと!
返してよ

私の携帯よ

「すぐに返すよ
買い物が終わるまでは…誰にも邪魔はさせん」

克海はニヤリと笑うと、私の腰に手をまわした

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