先生、この気持ちはどうすればいいですか?
三好先生が
じっと私の目を見てくる。



「せ、せんせ?
え、怒ってるんですか?」

「はっ、ちげーよ」


言葉遣いが乱暴なのは
いつものこと。

怒ってるわけじゃないみたい。



「まるっきり
自覚してないのか……。
ま、いいことだと思うよ。
この時期、
何かに燃えるってのは。
……サッカーか?」

あ、なるほど。


「そうかもしれないです。
中学部が私一人に
なっちゃうから、
逆境?に負けられない
というか……」


三好先生は小さく頷き、
それから大きく首をかしげた。
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