先生、この気持ちはどうすればいいですか?
「今、一人?
買って帰って
教室で食べるの?」

屋台コーナーの看板を
指差しながら聞かれた。


「はい、友達が仕事で、
今の時間は一人なんです。
知り合いが見つかれば
一緒に食べようと
……持って帰ろうかな」


「……おれは?」

言葉の意味がわからなかった。


「おれと食べない?
水島先生と一緒に
見回りしてたんだけど、
生徒と話し込んじゃってさぁ」


「いいんですか?」

「真琴ちゃんさえよければ。
一応おれ、知り合いだし」


「そうでしたっけ?
初めて見た気がします」


嬉しくて、恥ずかしくて。

素直に頷けず
ふざけてしまう。



「ひどいなぁ。
生徒指導するぞー。
……食おう?
話したいこと、あるから」



後半、先生の目は真剣で、
語気もほんの少し強めで。


でも、怖くなんかなくて。



「…………せんせ、
かっこいいです」
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