おいしい紅茶を飲む前に
 私なら絶対にあの人の言うことを受け入れたりはしない。とんでもない意味がある。彼が彼女を連れ出したことに。

 上からの視線の重要さが身に染みる。
ここで引き合いに出すのは無礼かもしれないが、神様の目が、なるほど徹底的に偉大なわけだ。


 メレディスが横に現れた。

現れた? 
ということは、今までもしや隣にいなかった?


下で繰り広げられる光景に夢中になりすぎて、ちっとも気付かなかった、そんなこと。


 何かが動き出す、今にも。

機は熟したのだ。充分すぎるほどに。



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