おれの恋


暗闇の中で、洋服が床に落ちる

"バサッ" て音が聞こえ

何か知らんけど…ドキドキする。



「さぁ〜て、寝よ寝よ!」


『あ、うん。お休み』



久しぶりに、人と一緒に寝るベッドは

めちゃくちゃ狭い。


だけど、隣に空がいるって事が

懐かしさやら、愛しさやら、切なさを

込み上げさせる…。





ベッドに入って少しした時…


「起きてる…?」


『うん。』


寝返りを打ち、こっちを向くと
俺の頬を撫でてきた。



『寝えへんの?』


「んー?寝るよ。ってか、指輪どうしたぁ?」


『あるよ。持って行く?』


「うぅん。まだ預かってて!」



あの指輪を返したら、次の約束がなくなりそうで怖い。


でも…また、空のいる生活に戻るんやし!!

俺の考え過ぎやんな…。



現実味が出てきた結婚話に、ちょっと焦っただけ。



男やのに、マリッジブルー?笑







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