おれの恋
〜最終章〜



一人暮らしを始めて、早一年…。


気付けば…周りが、どんどん結婚して行く。



別に焦りとかはないけど…

むしろ、一回失敗してるから余計に。苦笑



あっ!先月…大和と瑞希が結婚した!!

来年の夏前には大和も父親になる。
小さい頃から一緒にいたから、不思議な感じがするけど…
大和にも瑞希にも幸せになって貰いたい!って本気で思う




貴史はと言うと…

意外すぎる人と、今 付き合っている。
最初、聞いた時はめちゃくちゃ複雑な気持ちやったのを今でも鮮明に覚えてる。
だって…その相手って言うのが…
下の妹〈雪〉やから。
世間って、ほんまに狭い!!

まぁ、2人が幸せなら、それが1番やけど!



それから、年が明けたら…

あの生意気でおてんばやった〈海〉が結婚する。
高校生だった海も22才になり、
最近の子は結婚するの早いのかな?
なんて呑気な事を思う。







『はぁー、俺も…もう25か…』


ベランダで煙草を吸いながら、柄にもなく夜空なんか見上げてシミジミしていた。




こうやって、空を想い続けて

一生、一人の人生も悪くないかな?って

最近よく思うんや。



オカンは…また結婚しろって、うるさいけどな。笑






















……数日後の早朝。


雨音で目が覚めて、いつもより少し早い目覚めに嫌悪感を抱きながらも、ベッドから起き上がりコーヒーメーカーのスイッチを入れる。


誕生日と言う事と休日って事以外は、いつもと何も変わらない朝。




これと言ってする事もなく、ゴロゴロして過ごしていると…

携帯の着信音が鳴り響いた。










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