ワタシノ好キナ王子サマ★
「なんだと??確かに幼なじみだけど…"ただの"って何だよ!!」


和哉がキレた。


「それに、お前俺が彼氏だと思ったんなら、普通そいつをお姫さま抱っこしねぇだろ!?」


こんなに怒っている和哉を私は初めて見た。


「あ…そうっすよね…。ユメノちゃんがこうなったの俺の責任だから、つい…。」


この人、良い人だ。


私は直感的にそう思った。


「和哉…ごめん…。」


私は和哉の目を見て謝った。


「…別に…いいけど…。」


やっぱり和哉は、いつもの和哉だった。
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