半径1㍍禁止

「いっ…!」

相手が腹を抑える。

殴って殴って殴って。

相手が痛がってるのを見て、楽しむ。

久しぶりで、快感だった。


「なんだ。
あたし、全然鈍ってないじゃん。」


なんだか、嬉しくなった。


茜も小百合も、楽勝だったらしい。


「藍衣、最高~♪」

そう言って、小百合とハイタッチした。


それから、何人殴っただろ。

倒したら、他の奴らが売りにきて。

その繰り返しだった。


「今、何時だよ。」

私が言った。

気づけば、明るくなっていた。

「3時~。」

茜が言う。


まじかい。


「あたし、今日バイト入ってんだよね。」

私が言った。

「え~。まじかよ。」

茜が口を尖らせて言う。

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