加納欄の想い シリーズ12
「あぁ、コイツら中国からのシャブの密輸に、私の組織を使おうとしてるんですよ」



麻薬(_ _#)



 孔明師範が、話すものだから、相手が慌てた。

「で、孔明師範は、それを承諾したんですか?」

 あたしは、聞いた。

「まさか」



だろうね。



承諾してれば、こんな目にあってないよね。



相手がここまでするって、相当キレテルよね。



「私にお願いしに来たのなら、上乗せしたんでしょうね、もちろん。私の部下を殺した分も含めて、プラスαしていただかないと」



お金?



「武田・・・」

 あたしは、小声で呟いていた。

「欄・・・お前」

 孔明師範が、あたしを見た。


 目の前の男のことを、思い出した。


 黒龍会の幹部。


 武田泰造。


 目の前で会うまでは、覚えてなかったけど。


 記憶が、戻ってきてるってことなのかな。


 でも、関係性は、思い出せない。



武田とあたしの関係・・・。



武田は、ヤクザだ。


あたしは・・・。



殺しや・・・?



 まだ、信じられないけど、それが本当なら、裏の世界って意味では繋がるかも。


 あたしは、武田を見ながら考えていた。

「孔明さん。私もガキの使いじゃないんでね。手ぶらじゃ帰れないんですよ・・・あんたのアキレスは、この女らしいな」

 そう言うと、いっせいに囲んでいる拳銃があたしに向けられた。

「この場で殺してもおもしろくないですからね、加納は、いただいていきますよ。孔明さん、3時間後に、片倉倉庫で待ってますよ。俺達が欲しいものをちゃんと連れて来ないと、3時間後は、女を殺します」

 あたしは、無理矢理引っ張られ、黒龍会の車に乗せられた。



とりあえずは、殺されないわけね。



3時間・・・。



微妙~(>_<)


 待ってる間に、コイツラがあたしに何もしない保証なんかない。



 右手が当たり前のよう真珠のピアスに触れた。



えっ?



なに?



なんで??



 こういう時は、3時間もおとなしく待ってたら、バカをみる。



ざっとみて、15人かぁ(__)



疲れそう・・・。



「逃げようなんて思わんことだな」

 あたしは結局倉庫に連れて行かれた。

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