加納欄の想い シリーズ12
 両腕を後ろで組まされ、ロープでグルッグルに縛られた。

「何するのよ」

 あたしは、床に転がされた。

「3時間ただ待ってるだけもつまんないから、日頃の恨みでもはらそうかと思ってね」

「日頃って。何の恨みよ。逆恨みだったら、怒るわよ!」

「逆恨み?まぁ、加納よりは、高遠と大山の方に恨みがあるか?それも含めて、しばらく辛抱してもらおうか」

 そう言うと、おもいっきり、あたしのお腹に蹴りをいれた。

「!!!(>_<)ゲホッ!」



高遠と大山……?



 その一蹴りを合図に、他の部下が、あたしにリンチを加えた。

「た、高遠、と、お、大山……って……」

 あたしは、殴られながら、武田に聞いた。

「お前にも、うちの会社の面目がつぶされた事もあったなぁ。お前らみたいな刑事が生きてると、やりにくいんだよ」



刑事・・・?



「なんの・・・こ、と。刑、事、って・・・」

 武田は、わざわざあたしのところへ来ると。

「今更とぼけられても引くぜ、加納よ。あぁ、加納刑事って言ってもらったほうが、うれしいか?」



加納刑事?



 聞き慣れない言葉だった。

「私が、刑事・・・?」

「おいおい。殴られ過ぎて、頭やられたか?お前は、南署のデカだろ?忘れんなよ」

 そう言って、下品に笑った。



そんな(>_<)



ウソ・・・。



「た、高遠って・・・」

「あぁ、そう言えば、何かと邪魔しにくるアイツラが、まだ顔見せねぇな。可愛い後輩がこんな目にあってるのに」



あの、高遠と大山も、刑事だって言うの?



孔明師範は、マフィアだって・・・!



なに?



何が本当のこと?



でも、コイツラがあたしにウソをついても、何の特もない。



だから、あたしをリンチしてるんだし(__)


「た、武田!」

 あたしは、武田を呼んだ。

 あちこち殴られて、傷だらけだった。

「降参でもしたいのか?」

「き、休、憩。ハァハァ……」

「休憩?面白いことを言う」

 あたしの頬を張り倒した。

< 28 / 43 >

この作品をシェア

pagetop