18歳の女王様~うちらの選んだ道~
私もいつものように駅に向かった。

まだ人通りも少ない。

私は缶コーヒーを買うとロータリーのベンチに座った。

「。。はぁ」

私もため息ばっかりだ。

こんなんじゃ幸せも逃げちゃうな。。

そんなことを思いながら駅から出てくるキャッチできそうな客を探していた。

その時だった!

私は息もできなくなるくらい体が固まった。

目に入ってきた前の店の店長の姿。

遠くからでもすぐにわかった。

「。。。。やばい」

缶コーヒーを持つ手が震えている。。

私は見つからないようにすぐにその場から逃げた。

そして慌てて店に戻った。

「やばい!今。。。駅に。。店長がいた」

私は興奮してうまくしゃべれなかった。

そんな私の姿を見て綾ちゃんも一瞬緊張した。。

「えっ。。今更何しに来たんだろう。。」

「わかんない。。けど今見つかったらやばいよ。。」

「うん。。。あの人は本当、忘れた頃に。。」

「ねぇ。。どうしょう?」

「とりあえず。。実花も今日は外に出るのやめな」

「うん。。」

「。。。絶対何かしてくるはず」

「えっ。。怖いよ」

「あの人。。本当に何するかわからないかなぁ」

「うん。。」

私達は今日一切外に出るのをやめた。





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