18歳の女王様~うちらの選んだ道~
それからしばらく2人は無言のまま過ごした。




綾ちゃんに偉そうに言った自分が、簡単にあきらめようとしていた。





そしてヤスにも感情的になって嫌われたかもしれない。





私って本当ガキなんだなぁ。。





そんなことを考えながら2時間が経つ頃。。



ハルカからの電話が来た。




綾ちゃんはお風呂に入っている。




「実花?今綾ちゃんの地元の駅についたんだけど、家どこだっけ?」




「あっ、じゃあ今迎えに行く!」




「わかった!タバコ屋の前に居るね!」




「了解~」



電話を切ると私はすぐに家を飛び出した。。




小走りでタバコ屋に向かう。




「ハルカ~!!」




遠くから見えるハルカを呼ぶ。




その声に気づき、ハルカも小走りで私のところまで来た。




「お疲れ様!!」



私は言った。




ハルカの顔色はあまり良くない。。



疲れているのがすぐにわかった。。




「実花。。。ありがとう」




「。。。ん??」




「怖かったけど。。助かった」



ハルカは思い出し、また泣きそうになっていた。




そんなハルカの手をギュっとつなぎ、綾ちゃんの家に向かった。



冷たいハルカの手は。。



本当にかわいそうだった。
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