18歳の女王様~うちらの選んだ道~
外にはもうハルカと男の姿はなかった。

(。。。ハルカ、ごめん)

「実花?今日は綾の地元に行こう?」
落ち込む私に優しく接してくれた。

「。。。。。」
そのままタクシーに乗り移動した。

駅に着くとタクシーを降りた。
「ちょっと、お茶してこ?」

「うん。。」
綾ちゃんと駅前のファミレスに入った。

「ねーさくらんぼ食べたくない??」
綾ちゃんがニヤっと笑い聞いてきた

「さくらんぼなんてメニューにあるの?」

「裏メニューだよぉ!!」

「え?何それ?」

「ふふ。。あのね、つっちーが考案したの!!この店でさくらんぼ頼めるのはつっちーかその知り合いだけなんだ!だから、さくらんぼ食べてる奴は全部知り合いなんだ」

話によると、つっちーはこの町じゃ有名な暴走族の頭だった。
そしてこの店はよく溜まり場にしているらしく、ある日さくらんぼが食べたくなったつっちーは無理矢理さくらんぼを用意させた。そしてそれからつっちーのために裏メニューとして置いてあると言うことだった。

「てか、暴走族だったとは。。。」

「あはッ!見てわからなかった?」

確かに今思うと剃りこみ入った髪形に手には根性焼き。

そのまんまじゃん!!

「。。。。。そうだったかも」

「でしょ?綾ね、つっちーの隣にいると何も怖くないの♪」

「うん、だろーね。。」

「綾、男の人って強いってイメージしかないからさぁ。つっちーは本当理想の相手だよ♪」

そんな綾ちゃんの恋愛話しが始まり、気分が落ち着いてきた。
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