国王陛下は純潔乙女を独占愛で染め上げたい
ウルウが口を開きかけたとき、奥の机から一人の美しい少女が立ち上がった。
「マルス王。お食事ならこちらへどうぞ。
奴隷と同じ食事では、王の御身が穢れましょう」
・・なんだ、この無礼な女は。
マルスは、計画通りレアの隣に座ったことに茶々を入れるその少女に眉をひそめた。
服装からすれば、上級神官のようだ。
「黙れ!お前は大事な役目をはたす巫女を奴隷呼ばわりするつもりか!」
「そ、そんなつもりでは」
少女は、マルスの逆鱗に触れ、先ほどまでの自信たっぷりの態度がもろくも崩れ落ちた。
・・だいたい、ウェスタの巫女は、皆同じものを食べているのだから。
そこまで考えて、マルスは机の上に並べられた食事をぐるりと見回した。
「どういうことだ?なぜお前のところには、そんなに豪華な食事が並んでいる?」
マルスの猛禽類のように鋭い目が、少女をぎろりとねめつけた。